ラックシャフト焼入焼戻設備

中空・中実ラックシャフトの直接通電による部分焼入はもちろん、二波合成周波数による全周移動焼入など、さまざまな熱処理対応ができます。

また、高級車に採用される軸部にボールネジを配したタイプには、N2ガスを用いた無酸化焼入機の製作実績もあります。処理タクトは最速21sec/1本です。

お客様のニーズに合わせて、多様な焼入れ方式をご提案できます。


直接通電加熱方式

ラックの歯面・背面部に直接高周波電流を流す方式で焼入れを行います。必要部位のみ焼入れするため、低歪みの加工が可能です。長年に亘り多数の実績があります。


誘導加熱方式

歯面背面全周を移動焼入れし、加熱時に前後左右にワークを矯正する機構を設けることで、任意の歪み調整を実現します。また、ボールねじタイプのラックシャフトでは、加熱時の酸化防止を目的に、窒素ガス中での雰囲気焼入れも可能です。熱処理仕様の異なる歯面部とボールねじ部を一工程で移動焼入れする、二周波合成焼入れにも対応します。


ラック(歯竿)とは

ステアリングハンドルの回転運動を左右方向の往復運動に変換し、車輪の向きを変える機構に使われる部品です。