クランクシャフト焼入設備

クランクシャフトの焼入れ箇所には、ピン部・ジャーナル部・フランジ部があります。ピン部は往復運動を回転運動に変えるため、中心軸に対して偏心して配置されています。DKKの提供する焼入設備には、偏心するピン部にコイルが追従する機構が備わっているため、すべての加工部位に安定した焼入れが可能です。また、ニーズに合わせてR焼きにも、フラット焼きにも対応します。


前入れ前出し方式

機械正面から投入されたワークが、ピン部、ジャーナル、フランジ部を加工され、機械正面に排出される方式です。二輪用から船舶用まで、小型・大型のワーク両方に対応可能です。


横搬送方式

片側から投入されたワークが、ピン部ステージ、ジャーナル/フランジ部ステージにて加工され反対側から排出される方式です。ワーク姿勢は横向きか縦向きを選択可能です。二輪用から船舶用まで、小型・大型のワーク両方に対応可能です。


ターンテーブル方式

ターンテーブルが回転し、ワークを搬送する方式です。円形テーブルの周囲に各ステージが集約されるため、リフト&キャリー方式と比較して省スペース化を実現します(当社従来比約40%減)。二輪用や自動車用など、比較的小型のワークに適しています。


クランクシャフトとは

エンジンの主要部品で、エンジンの燃焼室内にあるピストンの上下運動を回転運動に変える働きをします。また、複数のピストンの力を1つにまとめる役割も兼ねています。