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AIを中心としたソリューション事業の拡充を目指し、株式会社サイバーコアの株式取得(子会社化)を決定

電気興業株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:近藤忠登史)は、このたび株式会社サイバーコア(本社:岩手県盛岡市、代表取締役社長:阿部英志、以下「サイバーコア」)の発行済株式を取得する株式譲渡契約および第三者割当増資に関する総引受契約を締結し、サイバーコアを当社では初となるAI領域の子会社とすることを決定いたしましたので、お知らせいたします。
なお、財務に関する詳細は東証発表資料をご覧ください。

■「通信×センシング×AI」による強力なパートナーシップを構築

当社は2022年4月より新たな事業分野としてソリューション事業を本格的に立上げ、創業以来70年以上の実績を持つ電気通信事業や高周波関連事業に加えて新しい事業領域*1の拡大に取り組んできました。その取り組みの中で特に将来の発展性を期待して注力してきたのがAIの分野です。これまで人間の五感で判断・評価されてきたあらゆる事象が、AIの出現により飛躍的にその精度を高めたことは周知のとおりです。今後AIは私たちの生活に欠かせない、より身近な存在になる世の中を想起し、この分野における事業開発とパートナー企業探索を進めてまいりました。
一方、サイバーコアは2007年の設立以来、画像処理・画像認識・人工知能アルゴリズム開発を専門的に扱ってきた画像AIのパイオニアで、世界的なコンピュータビジョン(CV)のカンファレンス「CVPR」で部門優勝を2度果たすなど、CVや画像AI領域で高い技術力を有しており、「AIソリューションの社会実装」を経営テーマに掲げて好業績を上げております。
両社は既に岩手県盛岡市におけるAI人流・交通分析システムの整備など、ソリューションプロバイダとしての協業実績を有しており、強力なパートナーシップを構築してまいりました。
このたびの子会社化により、当社が主にアンテナ製造や設計で培ってきたあらゆる周波数帯に対応できる無線通信技術および様々なカメラを中心としたセンシング技術と、サイバーコアが培ってきた画像AI技術やセンシングAI技術をかけ合わせることで、両社の強みを活かしたソリューションビジネスをより効率的且つ精力的に構築する体制が整ったと考えております。
今後この体制の下、様々なお客様の課題解決に携わることで、社会貢献に取り組んでまいります。

*1 当社は中期経営計画「DKK-Plan2025」において、新規事業であるソリューション事業で2025年3月期に15億円、2031年3月期までに50億円の売上高を目標としています。

◇電気興業株式会社
1950年、旧国策会社の第二会社として設立されました。電気通信インフラを整備する会社として誕生し、その後、誘導加熱技術を用いた高周波分野にも事業展開しています。創業以来73年間、様々な電波を活用した事業を通じ、情報化社会の礎である通信・放送インフラの整備・自動車社会の安全性向上など便利な生活環境の実現に寄与してまいりました。
・本社所在地:東京都千代田区丸の内3‐3‐1 新東京ビル7F
・URL: https://denkikogyo.co.jp/

◇株式会社サイバーコア
2007年の創業以来画像AI技術の開発に特化し、鮮明化や軽量化などの独自技術を確立。セキュリティ、リテール、公共交通(鉄道等)、FA(ファクトリーオートメーション)、自動車など、様々な業界・分野で独自技術を納入してまいりました。CVPR*2で行われた2021年及び2022年のAI国際コンペティションで部門優勝、NIST*3が実施した顔認証技術のベンチマークテストでも2022年にカテゴリで世界9位、日本企業中1位になるなど、その技術力の高さは世界的に認められた実績があります。
・本社所在地:岩手県盛岡市盛岡駅西通2-9-1 マリオス10F
・URL: https://www.cybercore.co.jp/

*2 コンピュータービジョンに関する世界最大級のカンファレンス
*3 米国国立標準技術研究所

PDFは、以下リンクよりご覧いただけます。