事業分野について

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電気通信事業

携帯電話やスマートフォン、防災行政無線や消防救急無線、衛星通信、地上デジタル放送にAM・FMラジオ放送など、私たちの生活の中で役立つ各種通信や放送には、それぞれに専用の「アンテナ」が欠かせません。電気興業は各種アンテナの開発・設計・製作だけでなく、各種アンテナを搭載する「鉄塔」の開発・設計・製作・建設工事までを一貫して行うことができます。日々の生活の中で欠かすことのできない「通信」や「放送」をより快適に利用することができるように、日々インフラ整備に携わることで高度情報化社会の発展に貢献しています。また、鉄塔製作・建設で培った技術を基盤として、電波塔への照明器具設置工事やLED航空障害灯の販売・設置工事・メンテナンス、さらには太陽光発電関連にも取り組み、新しい市場の開拓にも積極的に取り組んでいます。

高周波事業

クリーンで効率の良い高周波エネルギーを利用して、自動車や建設機械、工作機械などに使用されている金属部品の強度や耐摩耗性を高めるための加工を行う、各種「高周波誘導加熱装置」の開発・設計・製作を行っています。高周波誘導加熱装置は、お客様が求める仕様を満足するために装置ごとにカスタマイズした製品を製作する必要があることから、高い技術力が要求されています。装置製作のほかに、自社が保有する高周波誘導加熱装置を用いて金属部品の強化処理を行う「受託加工」サービスも行っています。複雑な形状の金属部品に対しても優れた品質でスピーディに加工を行うことができる当社独自の技術力をベースに、高周波事業は自動車の安全性向上への貢献等を通じて、より便利で安全な社会の実現に貢献しています。


移動通信

携帯電話やスマートフォンで通話やインターネットをするためには、大容量で高速な通信環境が必要です。近年、スマートフォンの利用により通信量は加速度的に増加しており、新しい通信規格の導入と併せ、基地局需要が増加しています。電気興業はより大容量で高速な通信環境を実現するために必要なアンテナおよび無線機の開発・設計・製作を行い、より便利な通信環境の実現を目指した活動に貢献しています。また、さらに高度な通信規格に対しても研究開発を進めており、将来にわたっても高い技術力で移動通信インフラ整備に携わることができるよう、体制を整えて取り組んでいます。


放送

テレビ放送の電波は、テレビ局から地上デジタル放送用の「親局」と呼ばれる送信所に送られ、送信所から広範囲に放送されます。各家庭でテレビ放送を受信するためには各種送信所が必要ですが、電気興業はアンテナの開発・設計・製作から鉄塔や局舎といった送信所そのものの建設までを行っています。親局からの電波が届きにくい郊外・山間部などの地域には「中継局」が設置されており、視聴エリアを確保しています。また、テレビ放送だけではなく、AM・FMラジオなど、放送全般において同様の業務を行っており、メンテナンスまでを含めてトータル的にかかわっています。


情報通信

「標準電波送信所」は、日本の標準時刻を伝える設備です。電波時計はこの送信所から発せられる標準電波を受信して自動的に時刻を合わせることで、常に正確な時間を刻んでいます。標準電波送信所が使用している周波数帯は非常に低く、ひとつの送信所から発せられた標準電波を遠くの地域まで届けることができます。このため、標準電波送信所は日本国内に2ヶ所しか設置されていません。電気興業は電波のあらゆる周波数帯に対応できることが強みのひとつであり、標準電波送信所2ヶ所とも携わっています。

※国立研究開発法人 情報通信研究機構提供

防災・安全・危機管理

市町村等の自治体には、災害などの緊急事態発生時に地域住民の安心・安全を守るために、防災行政無線が整備されています。電気興業は衛星通信を含めた防災行政無線ネットワーク構築のほか、消防救急無線ネットワークの整備などに携わっています。災害時等に屋外スピーカーから音声による情報を伝える防災放送や、5GHz帯を利用した高速ブロードバンド回線、IPネットワークを利用して各家庭に配布された専用端末向けに緊急放送を行う同報告知システムなど、多種多様な提案を行うことで、防災・安全・危機管理のために必要なインフラ構築からメンテナンスまでを幅広く手掛け、安心・安全な社会の実現に貢献しています。


再生可能エネルギー他

鉄塔などの鋼構造物で培った技術やノウハウを基盤として、環境に配慮した新たな製品の開発・製作を行うことで、事業拡大を図っています。太陽光発電関連などの、環境にやさしい再生エネルギー関連への関与をはじめ、新製品としてLED航空障害灯の販売を開始しています。LED航空障害灯については販売だけでなく、鉄塔建設時の高所作業に豊富なノウハウを有しているというメリットを活かし、設置工事やメンテナンスも行います。従来の事業の枠を超え、次のステージへと展開するため、今後も新たな事業展開に精力的に取り組んでいきます。


建設・鉄塔

通信や放送に用いられる設備には、基本的な要素としてアンテナ・鉄塔・建設という3つが必要とされます。通常はそれぞれの専業メーカーによる納品・施工となりますが、電気興業は1社ですべてを行うことができます。これが、電気興業の大きな特長であり強みであり、周波数帯、設置場所、通信距離などの各種条件により一品一様のカスタマイズ仕様が求められる通信インフラに、豊富な実績と高い技術力で的確な提案を行うことができます。また、鉄塔建設を通じて鋼構造物に熟知しているという強みを活かし、鉄塔の新設や補強工事などのほか、照明器具設置工事などの新たな需要も開拓しています。


高周波誘導加熱装置

赤熱した鉄を急速に冷やすと表面が硬化するという特性があります。この処理を、電気エネルギーを用いて迅速かつ狙った場所だけに行うことを実現するものが「高周波誘導加熱装置」です。電気興業が開発・設計・製作する高周波誘導加熱装置は、主として自動車関連の部品に対して劣化や摩耗を防ぐための加工を行っています。自動車には多種多様な金属部品が使用されていますが、自動車メーカーの高い品質基準を満たしながら、様々な部品に対して最適な加工が行える技術力が電気興業の強みです。なお、高周波誘導加熱の技術は自動車限定ではなく、金属部品の強化処理全般に用いることができることから、自動車関係に注力する一方で建設機械や工業機械といった自動車以外の分野の開拓にも力を注いでいます。


照明器具設置工事

当社は、数多くの鉄塔建設工事を通じて技術力を研鑽してまいりましたが、とりわけ安全・確実な高所作業の実績は誇ることができるものと自負しています。長い歴史の中で培われた高い技術力と数多くの経験を活かし、新たな事業として地上デジタル放送用鉄塔をはじめとした各種鉄塔のLED照明によるライトアップ工事を展開しています。本事業における最大の案件は東京スカイツリー®のライティングLED照明器具設置工事です。このように鉄塔建設工事で培った技術を応用し照明器具設置工事などの新たな需要を開拓しています。

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