- 転職時におすすめの業界が知りたい!
- 業界を選ぶポイントってどんなもの?
転職する際は、業界選びが重要です。
なぜなら将来性がない業界を選ぶと、理想とする給与やキャリアアップが叶わないリスクがあるからです。
本記事では、そうしたリスクを避けられるよう転職におすすめの業界5選を解説しています。
また、業界を選ぶ際のポイントや未経験OKや条件別のおすすめ業界も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
転職におすすめの業界を選ぶ際のポイント5選
転職におすすめの業界を選ぶポイント5選を以下で解説します。
業界選びを間違えると転職に失敗する可能性が高まります。職種や業種を選ぶ前に、まずは業界選びのポイントをおさえておきましょう。
- 市場規模が拡大傾向にある
- ホワイトな働き方ができる
- 離職率が低い
- 未経験者の採用間口が広い
- 収入アップが見込める
市場規模が拡大傾向にある
まずは市場規模が拡大傾向にあるかをチェックしましょう。
衰退する業界を選ぶと最悪の場合、転職した企業が倒産する可能性もゼロではありません。
そのため、業界の市場規模は必ずチェックしましょう。時代のトレンドを知ることが大切です。
例えば、IT業界は今後も伸びることは容易に想像できます。
「2030年には最大79万人のエンジニアが不足する」と経済産業省が発表したことで話題となりましたよね。
インターネットはもはや私たちの生活になくてはならないインフラです。企業も個人もインターネットサービスやアプリに触れない日はないため、将来性があります。
またITサービスに関連して伸びているのは半導体業界やWeb広告、SaaS業界です。
IT関連のハード、ソフトに注目すると、その周りにある業界も将来性があるということです。
一方で、少子化により育児関連やブライダル業界などは衰退していくでしょう。
このように世界や日本の流れを知り、市場規模が拡大していくのかを見極めることが重要です。
ホワイトな働き方ができる
長時間労働やパワハラなど、ブラック労働による過労死や自殺などが社会問題として大きく取り上げられるようになりました。
だれもが「ブラック企業」に勤めたくないでしょう。ただし、業界全体がブラックな働き方が慣習となっている場合があるので注意が必要です。
一般的には、飲食業界や小売業界、不動産業界などが多いと言われます。
とは言え、結局は企業自体がブラックであれば、転職は失敗しかねません。
そのため、見極めが重要です。
例えば、厚生労働省は、安全や健康、働きやすさなどの労働管理を高いレベルで実践している企業を「ホワイトワーク企業(通称)」として認定しています。
- 長時間労働の防止・フォロー(作業や負荷の調整)
- 有給休暇の取得推奨
- 女性活躍推進、育児や介護休暇規程
- 労働災害の改善防止につとめているか
- 健康診断やストレスチェックの実施
以上を実践している企業が優良と言えそうです。
また、非営利一般社団法人「SHEM」では、ホワイト企業ランキングトップ100を掲載しています。
業界や企業がホワイトであるかをしっかりリサーチすることが大切です。
離職率が低い
転職の成功は、継続して働いていけるかが重要です。転職自体をゴールにしてはいけません。
そのため離職率が低い業界選びが大切です。
例えば、上記の画像は厚生労働省の令和4年上半期の産業別の入職者・離職者のグラフです。
情報通信業や不動産業、鉱業、採石業、砂利採取業、建設業が入職者より離職者が低い傾向にあります。
一方で、離職率が高い傾向にあるのは、医療・福祉、教育、学習支援業などです。
このように入れ替わりが激しい業界もあるので、業界全体としての傾向を把握しておくことが重要でしょう。
未経験者の採用間口が広い
未経験者でも挑戦できる業界は、専門的な資格がいらない場合がほとんどです。
以下の見出しでも詳しく紹介していますが、例えば
- IT業界(エンジニアなどの職種)
- SaaS業界(インサイドセールスは営業経験がいる場合も)
- 人材紹介
- 広告業界
- 製造業界
- 介護業界
などがあります。
働きながら、必要な資格を取得しキャリアアップを積める場合もあります。
ただし、20~30代の若手人材を対象としていることが多いので注意が必要です。
ポテンシャル採用であれば、若いほど有利となりますので、既卒、第二新卒の方も未経験の業界にも挑戦しやすいでしょう。
少子化が進む現代において、若い人材の確保は企業にとっても大きな課題です。
各業界の未経験者採用の間口は広がっているので、気になる業界があれば、転職エージェントを利用するのもおすすめです。
収入アップが見込める
転職する際に誰もが気にするのが「収入アップ」でしょう。
収入アップを実現するなら、給与水準が高い業界に転職するのがおすすめです。
例えば、上記画像のとおり、ITエンジニアは専門性の高さや人材不足の理由により、全職種の平均年収より約40万円高い結果が出ています。
また、令和4年の厚生労働省の調査によると、産業別の年間の賃金ランキングは以下の通りです。
産業 | 平均年間賃金 |
---|---|
電気・ガス・熱供給・水道業 | 402万円 |
学術研究、専門・技術サービス業 | 385.5万円 |
教育、学習支援事業 | 377.7万円 |
金融業、保険業 | 374万円 |
一方で製造業や小売業は300万円前後の年間賃金ですので低めの傾向です。
このように業界選びは総合的に考えて、市場規模の拡大や年収アップ、ホワイトな労働環境などさまざまな観点で慎重に選ぶことが重要です。
未経験で転職におすすめの業界5選
未経験でも理想の転職を叶えられるおすすめの業界5選を解説します。
これまで選択肢として考えていなかった業界も、以下を参考にして転職候補の幅を広げてみてください。
- IT業界
- SaaS業界
- 人材紹介業界
- 広告業界
- 製造業界
IT業界
IT業界は大きく分けると5つに分類され、どれも社会に欠かせない事業を展開しています。
- 通信インフラ
- インターネット・Web
- 情報処理サービス(SI)
- ハードウェア
- ソフトウェア
またIT業界は、IoT(Internet of Things)やクラウドサービス、AI(人工知能)、DXなど新しい技術と深い関わりがあり、将来性の高さもあります。
そして、これらを裏で支えるのが「エンジニア」の存在です。
例えば、通信インフラ業界では、サーバーの設計や構築・管理を担当する「サーバーエンジニア」などが必要です。
また、情報処理サービス(SI)業界では、顧客企業の抱える問題を解決する「ITコンサルタント」や営業とエンジニアの両方を担う「セールスエンジニア」という職種もあります。
圧倒的な人材不足のため、20代未経験者の採用の間口が広がっており、売り手市場と言えます。
SaaS業界
SaaS(Software as a Service)はインターネットを経由してアプリやソフトウェアをユーザーが利用できるサービスです。
例えば、マイクロソフト365やGmailといったサービスが代表的です。
業界の成長性は高く、米国と同水準となった場合は、4兆円規模になるとの見方があります。
またSaaS業界はDXの勢いもあり、2026年には1.7兆円に成長するとの予測もあるので、今後も着実に成長が期待できるでしょう。
なお、大手企業リクルートも「Air BUSINESS TOOLS」を展開しており、SaaS事業で若手人材の採用の間口を広げています。
このように市場規模の成長性や、大手企業への挑戦もできるためおすすめです。
人材紹介業界
新卒で就職しても3人に1人が3年以内に転職するのが当たり前になってきた現代。
20〜30代を中心に転職市場は伸びています。年収アップやリモートワークなど、ワークライフバランスを実現したいなど、転職理由はさまざまでしょう。
優良な企業に転職したい人の増加に伴い、転職エージェントの採用も増加しています。
人材紹介業は、20~30代大卒であれば業界未経験であっても転職可能です。
ただし、転職者と企業のニーズをマッチさせる高いコミュニケーション能力が必要となるので向き不向きがあります。
人材紹介企業によっては面談担当や企業担当など、分かれている場合もあり前職経験がある場合、特定の業界に関する知識が活かせるでしょう。
このように、転職市場は時代の変化によりこれからも伸びていくため、転職におすすめの業界です。
広告業界
広告業界は、テレビの広告費よりデジタルの広告(インターネットやSNSなど)費が多くなっており、全体的に右肩上がりで成長しているため転職におすすめです。
また、広告業界は大きく2つの業界に分かれています。
広告代理店 | さまざまな広告関連サービスを提供する会社。テレビやインターネット広告などへの出稿や販促活動、マーケティング支援など。 |
---|---|
広告制作関連会社 | 広告やCMを制作する。 |
また、2022年の国内広告市場規模は7兆円を超え、15年ぶりに過去最高となっています。
一人一台スマホを持つ時代が当たり前となった今、インターネットで商品やサービスを購入する方がほとんどでしょう。
そのため、ネット広告(代理店、アフィリエイト、ネットマーケティング支援)など、ネットに特化した業界もあります。
営業やマーケティング、Webデザイナーやコピーライターなど関連する職種は多岐にわたります。
専門的な資格がいらない職種も多くあるので、未経験者の採用の間口も広いでしょう。
製造業界
製造業は一般的に「工業」と呼ばれているもので、新製品の製造加工や製造加工した製品を主として卸売りする事業のことをいいます。要は「ものづくり」に関連する業界です。
製造業における日本の就業者数は約15%を占め、産業別で1位、1,000万人を超えています。
機械関連や金属、電子部品、医薬品などさまざまな製造業にもさまざまな種類があります。
また、職種はライン工から資格を必要とする専門的なものまでさまざまです。資格がいらない業界では未経験でも挑戦できます。
働きながら専門技術を磨き、資格を取ることもでき、手に職を付けることもできるでしょう。
40代の平均年収は330万円で、高くはありませんが、離職率は低い傾向にあるので、比較的安定した職に就ける業界と言えそうです。
条件別で転職におすすめの業界8選
条件別で転職におすすめの業界を8選解説します。
年代や目指す年収などにより、それぞれおすすめできる業界は違うので以下を参考にしてください。
条件 | おすすめ業界 |
---|---|
20代男性・女性 | ソフトウェア(IT)業界
Web業界 |
30代男性・女性 | 電子部品・半導体業界
介護・福祉業界 |
高収入・ハイクラス | コンサルティング業界
M&A |
今後成長・伸びそう | EC業界
物流業界 |
20代男性・女性の転職におすすめの業界
20代男性・女性の転職におすすめの業界2つを解説します。どちらも市場が伸びているITに関連する業界です。
- ソフトウェア(IT)業界
- Web業界
ソフトウェア(IT)業界
ソフトウェアとはコンピュータを動作させるためのプログラムです。
WindowsやiOSなどソフトウェアを起動させる基盤となるOS(オペレーティングシステム)や普段私たちが使っているスマホに入っているアプリもソフトウェアの一つです。
これらを作るのがソフトウェア業界で、ITとSaaSのいずれにも該当する業界となります。
SaaS業界の市場規模は前述したとおりですが、2030年までの世界市場規模は年間平均18.83%で成長し、2030年には7031億米ドルに達する見込みです。
DXやIoT、テレワークの導入などソフトウェアサービスは今後も需要が拡大するでしょう。
それにはエンジニアが必要不可欠です。
ポテンシャル採用をしている企業が多く、挑戦するのであれば男女問わず20代の若いうちに飛び込むとよいでしょう。
また、コミュニケーション能力や論理的思考なども重視されるため、理系を専攻していなくても活躍できる可能性があります。
IT業界は広い業界ですが、とくにソフトウェア業界を選択肢として入れておくとよいでしょう。
Web業界
総務省によると2021年のサービス別、インターネット附随サービス業の売上高は約3兆5071億円、2020年は3兆4,289億円。直近10年間の平均成長率は約12%と好調です。
また、ウェブコンテンツ配信業が最も多く15.6%で約5,475億円、インターネットショッピングサイト運営業は8.5%約2,978億円でした。
スマホの普及によってインターネットはより身近になり、だれもがインターネットを手軽に楽しめるようになりました。
スマホを介したWebサービスは今後もますます増えることが予想できます。
新しいWebサービスの開発や販促、営業など付随する職種は多岐に渡ります。SNSやWebマーケティングは今後も伸びる可能性は高いでしょう。
資格不要で挑戦できるので、20代の方におすすめです。
モノからコト、体験にお金を払うようになった現代で新しい価値を生み出し、ユーザーに届けるWeb業界は、最先端の業界としてまだまだ伸びていくでしょう。
30代男性・女性の転職におすすめの業界
30代男性・女性の転職におすすめの業界を2選解説しています。世の中のトレンドや人材不足などの背景から選択しています。
- 電子部品・半導体業界
- 介護・福祉業界
電子部品・半導体業界
IT機器や家電などに欠かせない電子部品や半導体は中長期的に伸びていく市場とされています。
とくに半導体は「産業のコメ」とも言われ、今後の産業発展に大きく関係します。
短期的には一時コロナ禍の影響などにより、半導体不足が続いていましたが、2024年に国内の半導体新工場が稼働ラッシュを迎えます。
例えば、台湾の大手半導体製造企業TSMCの子会社JASMの新工場が熊本に初進出したことで話題となりました。
中長期的には、電気自動車(EV)や自動運転車、AIや5Gなどの新技術と関連して需要が増加していくことが予想されています。
介護・福祉業界
介護・福祉業界は、高齢化により、介護施設が増加しており、圧倒的に人手不足な業界です。
また約3割の人が業界未経験で介護士になっています。働きながら学べるため、手に職を付けながらキャリアアップを目指すことも可能です。
そのため、30代で職歴に自信がない方や、人と関わる仕事に就きたい方におすすめの業界といえるでしょう。
知識や経験がなくても、需要が高く、都心や地方など場所を選ばず転職できる可能性が高いのもメリットです。
高収入・ハイクラスの転職におすすめの業界
高収入・ハイクラスの転職におすすめの業界2選を解説します。成果主義で1,000万円クラスの高い収入を目指したい方は以下を参考にしてください。
- コンサルティング業界
- M&A
コンサルティング業界
コンサルティングは、企業の経営課題などを解決するために専門的なアドバイスや解決策を提示する事業です。
また、コンサルティング業界は経営状況に直結する成果主義を採用しているため、高年収が期待できます。
外資系や経営コンサルタントでは20代でも年収600万円以上となる場合もあり、成果次第で1,000万円超えも可能です。
DXの波が止まらない現在、企業はデジタル技術を活用して、競争力や業務効率化を高めなくてはいけません。
その際に、専門的な知識や経験を持ったコンサルタント業務が活躍します。
また上記画像の通り、直近10年で異業種からの転職者はおおむね増加傾向にあります。
採用の難易度は高めですが、営業経験があり、高い専門性やスキルを持つ方におすすめの業界です。
M&A
M&Aは「Mergers and Acquisitions」の略で合併と買収を行う取引のことです。M&A業界は、M&A仲介会社や投資ファンドや証券会社など幅広い業態があります。
また2020年の調査によると、後継者不足が原因で事業を廃業する中小企業は29%という結果も。
なお、国内企業同士のM&Aは上記のグラフの通り、過去10年で約2倍の件数となっています。
平均年収は1,000万円〜2,000万円と高額ですが、実力主義の成功報酬型が一般的のため、一定の成果が出せる方におすすめです。
業務内容は案件のマッチングや交渉、契約のサポート、バリュエーションという企業の価値を計算する作業などさまざまです。
自分の実力で高年収を目指したい方におすすめの業界です。
今後成長・伸びそうな転職におすすめの業界
今後成長・伸びそうなおすすめ業界を2つ解説します。成長業界に身を置けば、安定した職に就ける確率は高まるでしょう。
- EC業界
- 物流業界
EC業界
ECは、eコマースと呼ばれるインターネット上で取引される商品やサービスの総称です。
経済産業省の調査結果によるとEC業界は、2022年の個人相手の物販系市場規模は約14兆円で、2021年より5%以上増加しています。
上記画像の通り、きれいな右肩上がりで成長しており、ECのトレンドは止まりません。
また一番大きな割合を占めている物販系以外にもサービス系、デジタル系もあります。
そして、国内外のユーザーも顧客ターゲットにできる、店舗代がいらないなどのメリットがあり今後も市場拡大が期待されている業界です。
主な職種は仕入れや商品企画、マーケティング、ECサイト運営、顧客対応、エンジニアなど幅広くあります。
様々な商品やサービスをどうやったら売れるか、価値を提供できるかを戦略的に考えることが求められます。
最先端の販売事業に携わりたい方におすすめの業界です。
物流業界
上記で解説したEC業界とも関りが深い業界が物流業界です。
物流業界はネットショッピングによる個配の増加により、仕事の需要は高く、将来性がある業界です。
しかし、一方で少子化により配達員不足が深刻化しています。そのため、DXで人手不足を解決しようという動きが出てきているようです。
ITやAI技術、自動運転やドローンなど、新しいテクノロジーやシステムを導入し物流業界が抱える課題をどう解決していくか、重要な転換期を迎えています。
私たちの生活を陰で支える物流業界は、今後もなくなることなく安定して成長していくでしょう。
転職をおすすめしない業界ランキング【離職率が高い】
転職をおすすめしない業界を離職率が高い順にランキングで紹介します。
各業界へ転職するのは容易であっても、続かなくては転職成功とはいえないでしょう。以下を参考にして、転職の失敗リスクを下げましょう。
- 宿泊業・飲食サービス業
- 教育、学習支援業
- 生活関連サービス業、娯楽業
宿泊業・飲食サービス業
おすすめしない業界1位は宿泊業・飲食サービス業です。未経験でも転職しやすいのがメリットですが、離職率、廃業率も高い業界です。
- 給与が安い…16の産業別の年間賃金での比較で最下位(257.5万円)
- 不規則な休み…土日祝は基本的に休みではないためワークライフバランスが取れない。
- 労働環境・条件がよくない…長時間労働や立ちっぱなし、個人相手のサービスのため、肉体的・精神的な負担が大きい。
などがあります。このような理由から入職者は多くても、離職率が高く慢性的な人手不足が続いている業界です。
また、キャリアアップがむずかしいため、将来的なキャリア形成が難しいのもデメリットでしょう。
このように、デメリットが目立つため、宿泊業・飲食サービス業界はおすすめできる業界ではありません。
教育、学習支援業
教育、学習支援業界は、宿泊業、飲食サービス業に次いで離職率が12.2%で、入職率の11%より高い結果が出ています(2022年上半期)。
具体的な職種としては、学習塾や学習教材の販売などがあります。
- 長時間で不規則な労働時間
- 業務量が膨大(学習塾など)
- 業務量と給与が合わない
などがあります。
とくに、塾の講師や教材販売は成績アップや売上成績がノルマとなるため、精神的なプレッシャーが大きいでしょう。
また、少子化により出生数は年々減少する一方です。もちろんこの中でも生き残る企業はいるでしょう。
よって教育支援に高い熱意がある方にしかおすすめできない業界です。
生活関連サービス業、娯楽業
生活関連サービス業、娯楽業は宿泊業、飲食サービス業に次いで給与水準が低い業界です。男女合計の年間平均賃金は271.6万円で、最も高い45~49歳でも314.7万円です。
具体的な仕事内容は、洗濯や理容、美容、浴場、映画館などが該当します。
離職率が高い原因として、上位2位の業界と同様となっています。
- 給与が低い
- 休みがシフト性
- 長時間労働や深夜営業
- 接客のストレス
また国内の景気にも連動するため、不景気となった場合、賞与カットやリストラ、最悪は倒産もあり得るでしょう。
人口減少の影響も大きく関係してくるので、将来性が明るいとは言い難い業界です。
未経験業界・職種に転職する際の注意点
未経験業界や職種に転職する際の注意点を3つ解説します。
未経験業界への転職も検討すると、転職成功率は高まるでしょう。
ただし、以下の点に注意して、継続して仕事を続けていけるかまで考えて転職を検討しましょう。
- 難易度が高い可能性
- 待遇が悪化する
- 転職エージェントを利用する
難易度が高い可能性
これまでに紹介してきたとおり、未経験者を歓迎している業界は数多くあります。
ですが、転職すればまた1から仕事を覚えなければならないため、継続して仕事をする難易度は高くなるでしょう。
現職場をネガティブな理由から転職するのではなく、新しい業界へ挑戦して新たにキャリアを形成する覚悟と熱意が重要となります。
また、面接では熱量とポテンシャルが評価されるため、自己分析をしっかりと行って企業にアピールすることが大切です。
思い切って異業界へ転職する場合は、業界や企業リサーチを徹底するほか、熱意や覚悟を持って転職しましょう。
待遇が悪化する
異業界へ転職する際、一時的に給与が減る場合が考えられます。生活できないレベルで給与がダウンする業界への転職は避けたほうがよいでしょう。
しかし、希望する業界へ転職することで、中長期的にキャリアアップや給与アップが見込めるなら転職する価値は十分にあります。
そのため、目先の給与だけにとらわれるのではなく、3年、5年、10年と着実にキャリアアップ、給与アップが図れる業界を選ぶことが重要です。
未経験で高水準の給与の業界・企業はブラックの可能性もあるため、しっかりリサーチを重ねましょう。
転職エージェントを利用する
未経験の業界へ転職活動、転職は自力で行うのは難しい場合があります。
同業界、同業種であれば給与水準や、労働条件などは比較しやすいですが、業界のことを知らないと転職に失敗しかねません。
転職の失敗を避けるためには転職エージェントを利活用しましょう。
無料で利用でき、専任の担当者が付き、応募書類の添削や面接対策、希望に合った求人を紹介し、転職を支援してくれる便利なサービスです。
ただし、転職エージェントは多数あり、比較するのが大変です。また、担当者の質は大手のサービスであっても質に差があるので注意しましょう。
対策として、2、3社を併用して活用するのがおすすめです。
初めての転職活動の方も、転職エージェントを利用すれば理想の転職が叶えられるでしょう。
転職におすすめの業界によくある質問
転職におすすめの業界によくある質問に回答します。
30代におすすめの転職業界は?
IT・SaaS業界がおすすめです。ただし、職種によっては未経験だと厳しい場合もあります。
人材紹介業界は販売や営業経験を活かせる場合もあるので、関連したスキルを活かせる可能性が高いでしょう。
転職しない方がいい業界は?
宿泊・飲食サービス業はなど、個人を顧客とした業界はブラックになりがちです。離職率が高いため、おすすめできません。
転職におすすめの業界はIT・SaaS・広告業界
転職におすすめの業界は、市場規模が拡大し将来性が見込まれるIT・SaaS・広告業界です。
SaaSも広告業界もITと密接に関わっているため、今後は業界の線引きがどんどんあいまいになっていくでしょう。
ただ一つ言えることは「デジタル社会の波は止まらない」ということです。デジタル社会の変化はものすごい速さで進んでいます。
よって「一つの業界に居続けるのか、別の業界へ転職するのが正しいか」に答えはありません。
常に世界や国内の状況を見て、情報を集めながら変化に対応するしかないでしょう。
おすすめの業界の動向に注目しつつ、転職エージェントを利活用して理想の転職を目指してみてください!